切迫流産・切迫早産の原因 5

母体側の原因である子宮頸管無力症 1


妊娠中期以降の切迫流産・切迫早産の原因の一つにあげられるものに子宮頸管無力症があります。
内子宮口と外子宮口を結ぶ管腔のことを子宮頸管といいます。通常の長さは4センチ程度を保っているもので、妊娠中はしっかりと閉じることによりお腹の赤ちゃんを支えています。そして、いざ分娩となった時には開口して産道になるというとても柔軟性に富んだ部分と言えます。

妊娠中期以降に、陣痛を伴うことなく子宮頸管が開き子宮口が開いてしまう病気のことを子宮頸管無力症といいます。

妊娠初期に見られる自然流産や妊娠の後期の早産とは実質的に原因が異なる子宮頸管無力症は、処置の方法が異なっておりますが、現在の時点では、事前に子宮頸管無力症を診断することは、大変に難しく、診断できるのは、妊娠後、実際に子宮口が開いてくるなどの所見がでてきてからということになります。


現在の段階では原因は解明されておらず、子宮頸管の筋組織が体質的に弱く、頸管が柔らかくなってしまうのでは、ないかと考えられているのが実情です。

分娩に至った妊娠の0.1%から1.8%の頻度で子宮頸管無力症が報告されているようです。

この病気は、痛みが全くないまま子宮口が開いてきてしまうため、本人には全く自覚がありませんので、いきなり出血や破水を起こして病院へ到着した時には子宮口が全開してしまい、手の施しようがない、ということもままあるようです。
さらに、この病気は病気というより体質によるため、無力症だと前回の妊娠で診断されていれば次回の出産でも子宮頸管無力症による、切迫流産・切迫早産を繰り返すという結果になります。

しかし、しっかりと管理をすれば無事に元気な赤ちゃんを出産されているママもたくさんいらっしゃるので、必要以上に神経質にならずに、担当医とよく相談して指導を受けましょう。

 

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