切迫流産・切迫早産の原因 7

母体側の原因である妊娠中毒症 1


【妊娠に高血圧、タンパク尿、浮腫の1つもしくは2つ以上の症状がみられ、かつこれらの症状が単なる妊娠偶発合併症によるものではないもの】を妊娠中毒症としています。
国際的には、これをもっと狭く解釈して高血圧のみを主症状とする考え方が強くなってきていますが、日本では当分の間浮腫のみ・タンパク尿のみの場合も妊娠中毒症に含めるものとして解釈することとしています。「1986年日本産科婦人科学会」より


発症頻度は全分娩数の6%から10%で、母体及び胎児・新生児に悪影響を及ぼすため、妊娠トラブルの中でも最も重要な疾患といえるでしょう。

妊娠中毒症の管理は、切迫早産を併発するケースも多い為、大変重要になります。
主に妊娠後期に妊娠中毒症の症状が現れることから、妊娠後期になると定期健診が2週間に1度になっているのもこの症状を早期に発見するという意味があるそうです。

子宮を含む全身の血管系の小動脈が縮んでしまうことにより起こる症状を妊娠中毒症の症状と考えます。

このため、高血圧は全身の血管が縮むことにより、腎虚血タンパク尿は腎臓の動脈が縮むことにより、胎盤機能不全は子宮動脈が縮むことによって、誘発されてしまします。

上記のことから、胎盤に血液が十分にまわらなくなり胎児の発育には、障害が出てしまったり、母体側にはめまい・頭痛・胃痛、吐き気に続いて子癇がおきることがあります。

この妊娠中毒症は妊娠中になるのでそう呼ばれているようですが、出産をした後でも注意が必要になります。

実際、私が一緒に入院していた方は、出産後、明日は退院するという日に子癇を起こし、意識不明になり大騒動になりました。妊娠中毒症がひどかったので他の方より大事をとって、観察をしよう、という医師の指示で病院にいたため、一命をとりとめましたが、家に子供と2人だっだらどうなっていただろうと、本人も相当怖い思いをしたようです。

現代のように医学が進歩していても出産は本当に命がけですね。

 

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