お薬について

副作用を乗り切るには

私が切迫流産・切迫早産を止めるためにウテメリンを服用していて、一番辛かったのは、薬が効いてくる服用後1時間位からがピークでしたが、点滴の場合は、夜、気を付けないと、寝ている時に看護師さんが、速度の調節をした時などです。点滴の速度が遅くなる時はいいのですが、無意識のうちにうっかり腕を動かして、点滴の速度が上がろうものなら心臓ばくばく、次の日はクタクタで起きれない日もありました。

病院によるのか、それとも医学が進歩したからなのか、今は副作用を軽くするために漢方薬を処方してくれるところもあるそうです。味は美味しくなくて飲みにくいそうですが、副作用の苦しみよりはずっと楽になるそうですので、あまり、辛いようなら医師に相談してみてはいかがでしょうか?

ある意味副作用があるから、薬が効いている訳ですので、副作用が全くなるなることはなさそうです。そんな時は開き直って、ゆっくり横になってその時間をやり過ごすのが一番だと思います。
自宅で薬を飲んでいるのなら、横になれる時間に合わせて薬を摂取するのも一つの方法だと思います。

可愛い自分の子供の誕生を楽しみに上手く付き合う方法を自分で工夫してみてはいかがでしょうか。

私がウテメリンを飲んだ時

私は、まず、妊娠初期は、腹痛により安静を指示されていました。
そして、後期切迫流産の時期には最初に受診した病院で1回2錠のウテメリンを飲むように言われました。その後、病院を別の病院に変わった時は、1回1錠でどうしても効かなくなったら、飲んで下さい。という指示を受けていました。

しかし、1錠なら副作用はそうでもないのですが、2錠飲まなければならないようになると副作用から、心臓がドキドキし、手は震え、こんな強い薬を飲んで大丈夫かしら、と思ったものです。今から思うと、私が辛いだけなんですね。

そして、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、8か月の時とうとう、ウテメリン2錠でもお腹の張りが頻繁にくるようになっていました。
家族からはお腹に赤ちゃんがいるから、と相手にされず、眠れぬ夜が3日間程続いたのち 、やっと、定期健診の日が・・・。

病院でお腹が痛い事を告げて、内診台へ。子宮口は開き、赤ちゃんが下がってきている、とのことでその場で入院。かくして、体一つでそのまま一歩も歩かせてもらえず、車椅子で病室へ。「えーっ、今まで歩いていたのに」と思いながら、ベッドを用意され、点滴開始。

点滴もやっぱり同じで時々、お腹の張りが襲ってくると、注入速度アップ。いくら、錠剤と比べると血中濃度が一定に保たれるとはいっても、速度が速くなると、普段から点滴の速度が速いと動悸がするほうなのに、やっぱり、またまた、気持ちが悪くて手が震えだし、ドキドキしっぱなし。赤ちゃんのためと、言われ、ふらふらになりながら、落ち着くまで速度は速いまま。そして、落ち着いてきたら、いつ、点滴を外してもらえるんだろう、と淡い期待は無残にも砕かれ、1回目の入院は50日に及びそのうち、退院前の3日間位までは、速度の速い遅いは別にして、24時間点滴を入れっぱなし。

結局、10か月に入るまで薬と点滴で子宮が開くのを阻止。そのかいあって、出産した子供は未熟児にもならず、保育器に入る事もなく、順調に退院することができました。

張りどめのお薬を飲むとお腹の張り(子宮の収縮)が治まるメカニズムは

私たちは、自律神経により、体のすべての内臓・体の血管や分泌腺を支配されています。自律神経は、独立して働いているので、私たちの意思で自由に動かす事はできません。それゆえに、意識しなくても呼吸をしたり、食べた物を消化するため胃を働かせたり、体温を調節するために汗をかいたりすることができるのです。

その自律神経には、二種類あります。一つは、交感神経(起きている時や緊張している時の神経)です。もう一つは、副交感神経(睡眠中やリラックスしている時の神経)です。この二種類の自律神経は、一つの器官に対して行う働きは相反しています。

この副交感神経は、子宮の収縮を引き起こす筋肉を支配しています。ですから、子宮が収縮している時というのは、副交感神経が活発になっている時です。言い換えると、寝ている時やリラックスしている時ほど、お腹は張りやすいということになるわけです。夜に陣痛が来る事が多いと言われるのもこのせいです。
かくいう私も、仕事をしている時は、そうでもないのに、夜間になるとお腹の張りが頻繁におこり、その当時は、仕事をしていると、気が紛れるからかなーなどと、呑気に思っておりました・・・。

上記のように子宮が収縮しやすくなるのは副交感神経が活発になるからだという理由から、この張りどめのお薬は、子宮の収縮を抑制するために、副交感神経の逆に作用する交感神経を活発化させるということになります。
ですから、張りどめのお薬の副作用は、交感神経が活発になっているから引き起こされるものだといえます。運動した時のように、動悸がしたり、脈が速くなったり、汗をかくというのはそういうメカニズムのためだそうです。

錠剤ですと、服用してから1時間くらいで効き目が最大になるそうなので、なるほど、私は1時間くらいで動悸がひどいのはそのせいだったというのは後から理解したことです。
この場合、血中濃度を一定にしておかないと、効果が弱くなるので、できるだけ一定にするために、1日3錠服用の指示が出た時は、8時間ごとに1日3回飲むのが理想的だそうです。
点滴の場合は、常に血中濃度を一定にするのには管理はしやすいんですけどね。その場合は、入院治療になってしまいますね。

注意しないといけないのは、錠剤にしろ、点滴にしろ投薬を始めて期間が長期になってくると、体が薬に慣れてしまうので、そのまま飲み続けると、摂取量を増やさないと効かなくなってしまうことになります。
それを考慮して私の担当医は症状が落ち着いたら投薬量を減らしたり中止をするように指導をしてくれました。

[張りどめ」として処方されるお薬は、「ズファジラン」が16週以前、「ウテメリン」が16週以降に出されるケースが多いようです。

「ウテメリン」は「張りどめ」として切迫流産・切迫早産の第一の選択薬で、非常に効果が高いそうです。この薬が開発されてから、急激に早産になる患者さんが減少したそうです。

「ウテメリン」の方が「ズファジラン」より効果が高いそうですが、安全性が「ズファジラン」の方が上回っているそうで、「ウテメリン」が処方されるのは16週以降の妊婦さんになるようです。
「ズファジラン」にしても危険性が少ないとはいわれますが、基本的には13週以前には処方されないようになっているそうですが、場合によっては、医師の判断で適宜処方されるケースもあるそうです。

お腹の張りが現在、認められない場合でも、出血などのトラブル症状がある場合は、すぐに受診出来ない時に備え、お守りのような感じで処方される事もあるそうです。

実際、私も最初の頃は、お腹の張りが落ち着いたら、服用を中止し、張ってきたな、と思ったら飲むというようにしていました。

このようにお腹の張りどめとして良く効くお薬ですが、母体である、自分自身には結構副作用がつらいものが、ありました。
服用して1から2時間位してくると、心臓がドキドキと動悸があり、頻脈、手のふるえなどがあり、2錠服用している時は吐き気・ふらつきまで起こし、起き上がれないくらいの状態になることもありました。

自分はどこも調子が悪いわけでもないのに、こんな辛い状態を我慢できるのは、何よりも赤ちゃんが無事に産まれて欲しい一心でした。

切迫流産・切迫早産診断された方の中には、安静にするとともに、「張りどめ」の薬が出される方も多いと思います。

お薬を出されても副作用が気になるから、とためらう方も多いようですが、副作用が出るということは、お腹の張りをとめる効果があるということになります。
ですので、副作用を心配するよりも赤ちゃんを無事に出産する方を優先するように頑張りましょう。
かくいう私もウテメリンを飲んでおりましたが、病院によって、同じ薬であっても、指示が出る薬の数が違っておりました。

私は当初、大きな市民病院へ受診したのですが、身体が小柄なため、最初から担当された医師から、2500キログラムを超えるようなら帝王切開になりますから、と言われてしまったので、何とか自然分娩ができる病院を探して病院を変えました。最初の頃にも腹痛があったので、お薬を頂いたのですが、ほとんど説明もなく2錠ずつ服用するように言われました。同じ薬を次の病院でも処方されましたが、通常は1錠、どうしても腹痛が強くなってきたら、2錠飲むように指示を頂きました。
理由を尋ねると、私は小柄な上に心臓の方にも多少の不安がありましたので、身体への負担が大きいから、という説明を受けました。それでも1錠で、効き目がないなら、赤ちゃんを優先して、2錠飲んで下さい、という、自分なりに納得できる説明を受けました。
すぐにそちらの病院で出産の予約を入れたことはいうまでもないですね。

 

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