原因

母体側の原因である妊娠中毒症 2


妊娠中毒症の3大症状


この病気の主な症状としては高血圧・タンパク尿・浮腫があります。このうちの1つまたは2つ以上の症状がある場合は注意しなければなりません。

子癇(意識不明のけいれん発作)がおこることもある怖い症状です。特に妊娠後期には指示通り病院を受診して検査をするようにし、何か指示が出た場合は、言われたとおりに指示に従うようにしましょう。

  1. 高血圧
    軽症・・・最高血圧140mmHg~160mmHg。妊娠前より最高血圧が30mmHg以上上がっている。最低血圧90mmHg~110mmHg。妊娠前より最低血圧が15mmHg以上上がっている
    重症・・・最高血圧160mmHg以上、または最低血圧110mmHg以上

  2. タンパク尿
    軽症・・・24時間尿でエスバッハ方またはこれに準ずる測定法で30㎎/dl~200㎎/dlのタンパク質が検出された場合。一般に行われるペーパーテストの場合は、2回以上の検査をして連続して2回以上陽性の結果が出た場合。
    重症・・・24時間尿でエスバッハ方またはこれに順ずる測定法で200㎎/dl以上のタンパク質が検出された場合。一般に行われるペーパーテストの場合は、2回以上の検査をして2回以上この値を超えた場合

  3. 浮腫
    軽症・・・向うずねを指で押して、陥没したままの状態に加えて、1週間に500g以上の体重増加があった場合。
    重症・・・顔や手など全身にむくみがある場合。

母体側の原因である妊娠中毒症 1


【妊娠に高血圧、タンパク尿、浮腫の1つもしくは2つ以上の症状がみられ、かつこれらの症状が単なる妊娠偶発合併症によるものではないもの】を妊娠中毒症としています。
国際的には、これをもっと狭く解釈して高血圧のみを主症状とする考え方が強くなってきていますが、日本では当分の間浮腫のみ・タンパク尿のみの場合も妊娠中毒症に含めるものとして解釈することとしています。「1986年日本産科婦人科学会」より


発症頻度は全分娩数の6%から10%で、母体及び胎児・新生児に悪影響を及ぼすため、妊娠トラブルの中でも最も重要な疾患といえるでしょう。

妊娠中毒症の管理は、切迫早産を併発するケースも多い為、大変重要になります。
主に妊娠後期に妊娠中毒症の症状が現れることから、妊娠後期になると定期健診が2週間に1度になっているのもこの症状を早期に発見するという意味があるそうです。

子宮を含む全身の血管系の小動脈が縮んでしまうことにより起こる症状を妊娠中毒症の症状と考えます。

このため、高血圧は全身の血管が縮むことにより、腎虚血タンパク尿は腎臓の動脈が縮むことにより、胎盤機能不全は子宮動脈が縮むことによって、誘発されてしまします。

上記のことから、胎盤に血液が十分にまわらなくなり胎児の発育には、障害が出てしまったり、母体側にはめまい・頭痛・胃痛、吐き気に続いて子癇がおきることがあります。

この妊娠中毒症は妊娠中になるのでそう呼ばれているようですが、出産をした後でも注意が必要になります。

実際、私が一緒に入院していた方は、出産後、明日は退院するという日に子癇を起こし、意識不明になり大騒動になりました。妊娠中毒症がひどかったので他の方より大事をとって、観察をしよう、という医師の指示で病院にいたため、一命をとりとめましたが、家に子供と2人だっだらどうなっていただろうと、本人も相当怖い思いをしたようです。

現代のように医学が進歩していても出産は本当に命がけですね。

母体側の原因である子宮頸管無力症 2


子宮頸管縫縮術


子宮頸管無力症と診された場合の治療は、基本的に、子宮頸管縫縮術・安静・子宮収縮抑制剤の投与 ということになります。

妊娠の初期に子宮頸管無力症と診断されたり、前回の妊娠で子宮頸管無力症と診断されていた場合は、頸管を縛る手術を14週から16週頃までに行う事が多いようです。
この手術自体は簡単なもので、入院日数が数日で済みます。その後は自宅に帰る事ができ、通常の生活を送る事も経過がよければ可能になります。妊娠を37週まで継続できれば、抜糸をし、分娩を待つことになります。


手術の方法


シロッカー法
子宮頸管峡部粘膜下の結合組織をシロッカーテープというもので縛る方法です。頸管の上部・内子宮口を縫縮します。内子宮口を縛ることで、効果が高いと考える説もありますが、簡単にテープを除去しにくいのが難点です。


マクドナルド法
マクドナルド法とは、頸管の内部を外からテープが見えるように縫う方法です。この方法は、シロッカー法よりも簡単で、早めに抜糸をしなくても、陣痛がきてからでも抜糸をし、通常分娩に持ち込むことも可能な方法です。

母体側の原因である子宮頸管無力症 1


妊娠中期以降の切迫流産・切迫早産の原因の一つにあげられるものに子宮頸管無力症があります。
内子宮口と外子宮口を結ぶ管腔のことを子宮頸管といいます。通常の長さは4センチ程度を保っているもので、妊娠中はしっかりと閉じることによりお腹の赤ちゃんを支えています。そして、いざ分娩となった時には開口して産道になるというとても柔軟性に富んだ部分と言えます。

妊娠中期以降に、陣痛を伴うことなく子宮頸管が開き子宮口が開いてしまう病気のことを子宮頸管無力症といいます。

妊娠初期に見られる自然流産や妊娠の後期の早産とは実質的に原因が異なる子宮頸管無力症は、処置の方法が異なっておりますが、現在の時点では、事前に子宮頸管無力症を診断することは、大変に難しく、診断できるのは、妊娠後、実際に子宮口が開いてくるなどの所見がでてきてからということになります。


現在の段階では原因は解明されておらず、子宮頸管の筋組織が体質的に弱く、頸管が柔らかくなってしまうのでは、ないかと考えられているのが実情です。

分娩に至った妊娠の0.1%から1.8%の頻度で子宮頸管無力症が報告されているようです。

この病気は、痛みが全くないまま子宮口が開いてきてしまうため、本人には全く自覚がありませんので、いきなり出血や破水を起こして病院へ到着した時には子宮口が全開してしまい、手の施しようがない、ということもままあるようです。
さらに、この病気は病気というより体質によるため、無力症だと前回の妊娠で診断されていれば次回の出産でも子宮頸管無力症による、切迫流産・切迫早産を繰り返すという結果になります。

しかし、しっかりと管理をすれば無事に元気な赤ちゃんを出産されているママもたくさんいらっしゃるので、必要以上に神経質にならずに、担当医とよく相談して指導を受けましょう。

母体側の原因である絨毛膜羊膜炎とは 2


絨毛膜羊膜炎は、さまざまな早産の兆候を誘発し、切迫早産の原因ともなってしまいます。
この病気は、子宮頸管が短くなる、子宮収縮がある、破水、そして、子宮の入り口が柔らかくなるなどが主な症状として現れます。

自覚症状があることもあり、無症状の時もあります。自覚症状としては、おりものが増加する、お腹の張りが起こる等です。症状がない時は、血液検査や、羊水検査等により数値がそれらしい値を示した時に、始めて自覚症状や医師の所見を総合して絨毛膜羊膜炎だと判断されるようです。

まずは、麺棒で膣の中をこすり、検査をおこないます。この検査で陽性と判断されれば、膣内に炎症がある、ということになります。この検査を子宮頸管が短くなっている人に行うと、炎症反応がかなりの確率で見られるそうです。


頸管炎内だけに炎症がある場合は、頸管炎という診断になります。< br> しかし、頸管内だけに炎症がとどまらず、子宮全体に炎症が広がると、診断名が絨毛膜羊膜炎ということになります。

絨毛膜羊膜炎は血液検査により白血球の値が高くなっていることでわかるそうです。白血球の値が血液検査で高くなっているほど、炎症が広がってしまっている場合は、膣剤だけでは、対処できませんので、点滴を使って抗生物質を投与するということになります。

さらに、切迫早産の見逃せない症状である子宮収縮などが現れた場合は安静を指示され、子宮収縮抑制剤を投与されることになります。

母体側の原因である絨毛膜羊膜炎とは 1


卵膜というのは子宮の中で赤ちゃんが入っている袋のことですが、一見すると1枚の膜のように見えますが、実は外側(子宮壁側)から脱落膜、絨毛膜、羊膜と呼ばれる3枚の膜でできています。

絨毛膜羊膜炎というのは、微生物(主に細菌)に絨毛膜と羊膜が感染してしまい、炎症を起こしている状態です。

今現在でも早産につながる原因としては解明されていない部分が多く存在しています。
しかし、最近になって、かなりの頻度で、早産に至った人の胎盤を調べると、この絨毛膜羊膜炎になっている、ということが、解明されてきています。
この事実から、早産の原因として絨毛膜羊膜炎が注目されるようになってきています。


絨毛膜羊膜炎の原因

絨毛膜羊膜炎になるケースの多くは、微生物が感染して、まず子宮頸管炎や膣炎になり、それが拡大して絨毛膜羊膜への感染につながるということです。

細菌性膣炎のある女性は24週から37週に早産になる率が2.8倍。妊娠16週以内に細菌性膣炎があるとなんと早産する率が5.5倍にものぼるという報告もあるそうです。
ですので、膣炎・頸管炎と切迫早産の関係も深いと考えられているようです。

しかしながら、本来微生物が膣のなかにいるというのはごく自然なことです。細菌感染に対する防御機能が膣内・子宮頸管には存在して、子宮を守る働きをしてくれています。
ただ、これらの有効な機能がなんらかの理由で働かなくなってしまうことにより、子宮頸管炎・膣炎から絨毛膜羊膜炎へと拡大してしまうということになってしまうそうです。

妊娠中の夫婦の行為は子宮頸管炎・膣炎、そして絨毛膜羊膜炎を助長することになる可能性を指摘されていますので、避けた方が無難だと言われています
また、診察の際の内診で感染する可能性も指摘されていますので、内診は、最小限にとどめておくとの意見も強いようでした。
実際、私が受診していた病院は内診の数がとても少なく、しっかりと症状を伝えないと、切迫早産で即刻入院となった時も自己申告でお腹が痛くて夜眠れない事を伝えてやっと、内診をしてもらいました。その内診をすることで、切迫早産を発見してもらったのですが・・・。いろいろと問題はありますね。

一般的に原因不明のトラブルにより安静を指示される場合は、そのトラブルが良くなる事に伴って徐々に安静も解除されるケースが多いそうです。

一般に問題になってくるのが胎児側に原因があったり、母体側に原因があったりすると、出産するまで安静の指示が続く場合が多いようです。


切迫早産になる場合の母体側の原因には次のようなものがあげられます。

  • 絨毛膜羊膜炎 又はB群溶連菌などの感染症やクラミジアなどの膣炎
  • 子宮の異常(子宮奇形・子宮筋腫など)
  • 子宮頸管無力症
  • 母体合併症(心臓血管系疾患、など)
  • 異常妊娠(妊娠中毒症、など)
  • 喫煙
  • 母体年齢
  • 妊娠分娩既往症

切迫早産になる場合の胎児側の原因には次のようなものがあげられます。

  • 前置胎盤
  • 羊水過多症、羊水過少症
  • 多胎妊娠

原因不明のトラブルには次のようなものがあげられます。

  • 原因不明の出血
  • 原因不明のお腹の痛み
  • 原因不明のお腹の張り

原因不明のトラブルおまけ編

  • 天気、月の満ち欠け
    この現代に信じられないかもしれませんが、何か神秘の力が働くような気がします。全然関係ないですが、相場などでも月の満ち欠けが影響する、というのを聞いたことがあります。
  • 年末年始や夏休み、大型連休の後
    これは、どうしても無理をしてしまうんでしょうねぇ。特に上の子供さんとかいると何処かに連れて行きたいですしね。

妊娠の期間中に切迫流産・切迫早産と診断される症状は、いろいろとありますが、必ずしもその原因については、はっきりとするものではないようです。

切迫流産・切迫早産・その他の妊娠トラブルと判断される代表的な症状は、”原因不明のお腹の張り” と”原因不明の出血”だそうです。
しかし、実際早産になった方の原因を調べても原因がわからないことが50%にものぼると言われているそうです。

理由はわからないけれども、出血していたのに、安静にしていたら止まったので安静にしなくてもよくなった。とか、なぜか理由がわからない出血というのはよくあることだそうです。
私の場合は、出血ではなくて、切迫流産の時はお腹の痛みでした。まぁ、妊婦になっても普通に仕事してましたし、妊婦としての気を付けなければいけないこと、に対して、あまり注意していなかったことも一因ではないか、とも思いますが。

担当して頂いた医師の話によると、体が小さいのに子供が順調に大きくなっているため子宮が元の大きさに戻ろうとして収縮がきつく起きているのではないか、との事でした。

その当時は、担当の先生も笑って、神様はちゃんと産めるようにあなたみたいに体の小さな人に大きな子供を産めとはいいませんよ、と仰っていたのですが、切迫早産で絶対安静で動かなかったせいか、はたまた、切迫早産で入院していたにも関わらず、張りどめの薬をとめてからもひたすら、お腹の中で大きくなり、ましてや予定日当日までお腹の中に入っていたため、それはそれで、先生の頭痛の種になっていたようです。検診に行くたびに、いつ出産が来てもいい感じなのに、まだなの?と言われ、最後にはだんだん大きくなるから、早く産もうよ!などと茶化される始末。でも、特に促進剤を投与するようなことをする方針の病院ではなかったので、自然に出産になるのを待ちました。その甲斐あって私の身体には似合わず普通位の体格の子供が産まれました。

 

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